昔使っていた全自動麻雀卓『雀酔』(コスモCOSMO雀酔、またはI LOVE YOU 雀酔)

これの内部で回って牌を撹拌する部品『ターンテーブルシート』(TTシート)は使っているうちに段々ゴムが劣化して終いにはドロドロに溶けて使用不能に陥る
そうなってしまったら交換するしか手は無いが、コレがまた馬鹿高い!
ヤフオクなどで25000円とか掛かる
今時、点数表示機の付いていない全自動卓だとヤフオクでなら数万円で落札出来ることもあるのでほとんど本体とあまり大差無い金額が掛かると言っても過言ではない
二回も交換すればそれだけで5万円、こうなるともう調子の良い雀豪や雀友なんかも視野に入ってくるね
しかしイザ買い換えるとなると仮に運良く3万円で落札できたとしても送料がン万円掛かったり、クソ重いので入れ替えも大変、更に古いほうの卓を(この場合雀酔か)処分するのも面倒だし、買って届いたほうの卓が調子良く何年も動いてくれるか・・・・?などなどリスクありまくりで結局2万5千円でTTシート買うほうがマシかな~?という悩ましい状況になる
だったらココはターンテーブルシートを自分で作ってしまおう!というお話
さて、ターンテーブルシートをよく見てみると表面にサラサラした布地が溶着されていて良く滑る部分と、ゴムが露出していて牌が引っ掛かるようになっている部分があることが判る

これが回転することによりターンテーブル中央付近にある牌は遠心力とベースに付けられている傾斜によって外側に振り落とされる仕組みだ
そうして外側に寄せられた牌はターンテーブルシートの端っこでゴムが露出している部分に引っ掛かってぐるぐる回され、磁石で拾われて小コンベアーベルトに載せられて大コンベアベルトの方へ運ばれていくようになっている
さて、このターンテーブルシートをどうやって自作するか?
用意する物
麻雀マット(TTシートと同じサイズに切り抜いてターンテーブルシートにする)
雀酔に元々付いていたターンテーブルシート(麻雀マットを同じサイズに切るために必要)
ターンテーブルシートに付いている金具(再利用する) ※上の画像で中央に付いている金具
接着剤(自分の場合はコニシボンドのG17を使った)
電動ドリル(自作したTTシートにネジ穴を開けるときに使用、手動ドリルやキリなどでも代用可能かもしれないが作業性が著しく落ちると思われる)
大きなハサミ(麻雀マットを切るときに使用する)

※普通のハサミでも行けるかもしれないが作業性が全然違う
また、麻雀マットをハサミで切ると大体切れ味が悪くなって使い物にならなくなったりするので使い捨て感覚で百円均一ショップの大きめなハサミを買ってくると良いだろう
俺の場合M子の裁ち鋏を利用したら切れが悪くなり布を切ることが出来なくなってしまい研ぎ屋さんに持って行って研いでもらって結局高くついたという…(ーдー;)
まずは素材
上にも書いたが自分の場合は麻雀マットを丸く切ってターンテーブルシートの代わりとした
麻雀マットはターンテーブルシートの素材とは違い、使っている間に溶けてくるような代物ではないので純正のTTシートよりも長持ちするのではないかという期待がもてる
実際、自作後に雀酔内部で1~2年放置したあとヤフオクで売却し買ってくれた人が使い続けているので純正TTシートより長寿命であることは実証済みであると言える(何年持つかはまだ使用不能に陥っていないので判らない)⇒追記:2017年6月現在、まだまだ元気に使えているとの情報を得た
そもそも麻雀マットのゴムが数年で溶けて使えなくなるなんてことはないので、そう考えると麻雀マットを流用して作ったターンテーブルシートは短くても十年程度、長ければ数十年は持つだろうと思われる
当時雀酔のTTシート自作でネット検索掛けてみたら2ちゃんで厚めのテーブルマットを切って自作したという猛者もいたが、要するに厚みが同じ位でそこそこ滑ってそこそこ引っ掛かる素材で且つ長持ちしそうであれば何でも良いと思われる
最近ヤフオクで見たものは表面が布っぽかったり、また色も灰色や紫色の物などが有り、どーやって作っているのか興味が湧くものが多い

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ネット上の検索に引っ掛かってきた非純正TTシート(素材が何なのか気になる・・・)
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で、作り方
元々のターンテーブルシートを型紙として重ねて切り、全く同じ大きさ・形に麻雀マットを切る
もし何か別の方法で元のTTシートと同じサイズ・形に切り抜くことが出来るのであればそれでも良い
要は最終的に純正TTシートと同じサイズの麻雀マットが切り抜ければよいのである
このとき切り過ぎて元の大きさより小さくなってしまうと使い物にならなくなるので慎重に切るようにする
初めは大きめにしておき、あとで少しずつ切って微調整する感じが良い
同じサイズ・形に丸く切ったら、次に中央部分を丸く切り抜いて穴を開ける
※手順としては少し大きめに切った状態で真ん中に穴を開け、実際に雀酔本体にはめて回して見て自作TTシートの縁が雀酔本体内部でちゃんと回るかどうか調整しながら縁を切ってサイズを揃えて行く方が確実(と言うか俺はそうした)
※雀酔内部でTTシートがぐるぐる回る際に、縁が周りに当たらずにストレス無く回ることが大事
そして同じく円形(ドーナツ状)に切った厚み調整材を接着剤で貼り付ける

【ドーナツ状厚み調整材】
丸く切り抜いた麻雀マットに厚み調整材を貼り付けたところ

一枚貼り付けただけでは厚みが足りないので反対側にも貼り付ける

これは純正TTシートの中央部が厚くなっていて金具で挟み込んでネジで固定したときに隙間ができないような構造になっており、それと同じ状態にするためのもの
こんな感じに仕上がる

上のような状態にしたら、あとは中央部の金具を取り付けて雀酔に組み付け、回転してみてィヶるようなら実際に牌を入れて回してみる
俺が作ったときは、麻雀マットの表が雀酔TTシートの裏になるように作成した
何故かと言うと麻雀マットの表には布が貼られており、これを雀酔TTシートの裏にもってきたほうがTTシートを回転させるときに滑りが良くなっていいだろうと考えたため
また、TTシートの表は滑りが良過ぎず、ある程度引っ掛かりがあったほうが牌を持ってってくれて動きが良くなるだろうと踏んだからだ
実際、裏表の選択はこれで間違っていなかったようだ
それでもTTシートの表としては(麻雀マット裏側のゴム部分を表にしても)まだ滑りが良すぎるくらいだ
どちらかと言うとTTシートの周縁部には何らかの凸凹を工夫して付けたり、或いは熱した半田ゴテを押し当てて溶かして凹凸を刻印するなどしたほうが良いと思う
そう思って作った失敗作がコレ

これは麻雀マットの裏表をそのままTTシートの裏表で作成し、且つ周縁部の布を剥ぎ取って布が貼られていた凹凸を露出させ牌が引っ掛かるようにしたもの
良い考えだと思ったんだけど、実際に取り付けて回して見たら周縁部の布を剥ぎ取ったせいで厚みが薄くなっておりTTシートとして回転する際に厚みが足りず、ぐにゃぐにゃになってしまい使い物にならなかった・・・・・(ーдー;)残念
うまく行ったものは結局麻雀マットの裏がTTシートの表になるように作成して、周縁部にはボンドでマットの破片(ゴム)を貼り付けて凸凹にし、牌の引っ掛かりとした
それでも使っているうちにボンドで貼り付けたマットの破片は取れてしまい、結局ボンドの残りカスが凸として小さく残っているのみになってしまった
その状態でもまぁ使えているのでヨシとした
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